平和大塔(へいわのだいとう)
平和大塔は1984年(昭和59年)に約350億円で建立されました。
三重塔(さんじゅうのとう)・五重塔(ごじゅうのとう)など通常(の)の表示がなくても
塔の場合はのをいれて読みますね。平和大塔も(へいわのだいとう)とのを入れて読みます。
塔内一階には写経道場があります。(当日申し込み可)
1月は写経道場は霊公館に移設されることもあるようです。
写 経とは文字通り、仏教経典を書き写す修行です。
『般若心経』 (278文字) 2.000円
『御宝号』 (10文字) 1.000円 (筆は持ち帰り可)
平和大塔内には自由に入る事ができます。
注意=堂内では必ず帽子を脱ぎましょう。
写経道場がある為、静かに見学しましょう。
時間がある方は外階段を上がらないで一階入り口から
塔内に入る事をお勧めいたします。
塔内に入り左側の展示品を見てから靴を脱いで二階に上がり
下りてきてから一階の他の展示品を見るとよいでしょう。
通常の日は、御信徒(不動明王の尊像・掛け仏を奉納している御信徒)以外は
二階までしか上がる事は出来ません。
一般の参詣者が五階まで上がれ日もあります。
一月中は一般参詣者も五階まで上がることが出来ます。
五階まで上がれるかは、行ってみてのお楽しみです。
一階霊光殿の展示品(寺宝)は年に四回から五回程変わります。
平和大塔
二層であるが五階建ての塔で高さ約58メートルあります。
現在は相輪からの4本のチェーンがありません。
東日本大震災で切れた為、取り外されました。
平和大塔見学後 時間の許す方は
平和大塔前の石段を下りて成田山公園を
散策しながら大本堂右側に出るコースがお勧めです。
寺宝の展示物・十二神将と砂曼荼
写経道場・御朱印受付
一階入り口から入り、左側の展示物を見て、二階に上がります。
降りてきてから他の展示物を見るとよい。
醫王殿が落慶した為、仮奉安されていました
薬師如来 日光菩薩 月光菩薩 十二神将(下記写真)は
現在は醫王殿に奉安されています。
ダライ・ラマから寄進された、砂曼荼羅も展示されています。
十 二 神 将
十二神将の頭上には、それぞれ十二支が・・・
ご自分の干支(十二支)の前に行き良くご覧ください。
頭に宝冠のある神将は十二支が見えにくいですね。
ダライラマ
砂曼荼羅
二、三人の僧侶が2、3週間かけて描きます。
タイムカプセル
平和大塔地下には、各国元首から寄せられた
平和へのメッセージが入ったタイムカプセルを埋設
1984年埋設・450年後にオープン
五大明王・曼荼羅・四天柱・真言祖師行状図
明王殿の素晴らしい格天井(ごうてんじょう)の美しさ
金剛界曼荼羅
胎蔵界曼荼羅
明王殿には巨大な昭和大曼荼羅が!
東側には胎蔵界曼荼羅 ・西側には金剛界曼荼羅が掲げられています。
大日如来をはじめとする諸仏の像を絵画として表現したものです
金剛界曼荼羅には1,461の尊像が、又胎蔵曼荼羅には410の尊像が描かれています。
大本堂には平成大曼荼羅が掲げられています。
いずれの曼荼羅も仏画家松尾栄氏の作です。
この他京都の東寺講堂には、弘法大師空海が構想した
羯魔曼荼羅(かつままんだら)通称[立体曼陀羅]が奉安されています。
不動明王
不動明王像
不動明王像の胎内には大日如来と彫像願文それと
彫像した仏師松久宗琳氏の道具一式が納められています。
平和の大塔二階に奉安されている木像の巨大な不動明王像は
約2.7m火焔光背を含めると高さは約6mあります。
右手には利剣・左手には羂索を持ち忿怒の形相をしています。
目を見ると天地眼である。(平安時代中期以降の不動明王像は天地眼)
(右眼を見開き、左眼を半開きにした形)
左右の目で天と地を同時に見ているようです。
即ち世の中の全てを見通しているのです。
天地眼に対して平常眼(真っ直ぐ前を見据えている)
また下の歯で上唇を噛み、上の歯で下唇を噛んでいます。
不動明王は大日如来の命を受け激しい忿怒の表情をし
常に火焔の中にあって、その燃えさかる炎で
あらゆる障害と一切の悪を焼き尽くします。
昔は国家安泰を祈願して数多く造られたが
現在では家内安全・商売繁盛・交通安全等の
御利益を求め多くの参詣者が祈願します。
***不動明王の髪型***
奈良の大仏の様な髪型即ち螺髪(らほつ)ですね。
左側におさげ髪の様に垂らしているのは、辮髪(べんぱつ)といいます。
不動明王像の辮髪と青黒い色は、
どんな所へも出向き全ての人を救済する為、奴僕の姿を現しています。
真言八祖
二階明王殿には、真言八祖やその行状図が描かれています。
また四天王のうち、増長天・持国天も描かれています。
増長天・持国天は邪鬼を踏みつけているので、良くご覧ください。
明王殿に描かれている邪鬼の指は5本あります。私としては3本にして欲しかった。
3本の指についての詳しい説明は、仁王門の項を参照して下さい。
なお多門天と広目天は仁王門の裏仏として奉安されています。
邪鬼= 四天王像に踏まれている鬼。仏法を犯す邪神として
懲らしめられ、苦悶の表情を見せています。
降三世明王は、シヴァ神(ヒンズー教の破壊の神)と彼の妻
パールヴァティー(ヒンドゥ教の女神)を踏みつけています。
シヴァ神は最後まで仏教を受け入れなかったからでしょうか?
四天柱(してんばしら)
四天柱には十六大菩薩と八大供養菩薩が描かれています。
五 大 明 王
五大明王は木像で賽割法により大仏師松久宗琳の傑作です。
大威徳明王像(西)・不動明王像(中央)・金剛夜叉明王像(北)
軍荼利明王像(南)・・降三世明王像(東)
不動明王上陸地(上総国尾垂ケ浜)
絵は成田山HPより
京都神護寺の不動明王を大阪難波の港から海路
「上総国尾垂ケ浜」に、そして陸路成田へ運んでいる行状図
尾垂ケ浜は現在の千葉県山武郡横芝光町
成田山御本尊上陸の地(千葉県山武郡横芝光町 )
毎年5月27日と12月27日「御本尊上陸聖地報恩法会」が執り行われます。
信者奉納の尊像と掛け仏
三階・四階には、ご信徒奉納の木彫りの尊像や掛け仏が多数奉安されています。
木彫りの尊像
木彫りの尊像・掛け仏
信者奉納の尊像と掛け仏及び撫で不動尊像
四階の「撫で不動尊像」
四階には三階と同じく多数の木彫りの尊像と掛け仏が
御信徒により奉納されています。
五智如来と天井のステンドグラス
五階の天井は、鮮やかなステンドグラス
平和大塔五階に奉安されている五智如来像
大仏師松久宗琳(1983年・昭和58年作)
阿弥陀如来
西
宝生如来
南
大日如来
中心
阿閦如来
東
不空成就如来
北
御 真 言
大日如来 (中央) オン バサラ ダドバン
宝生如来 (南) オン アラタンノウ サンバンバ(ババ)タラク
阿弥陀如来 (西) オン アミリタ テイセイ カラ ウン
阿閦如来 (東) オン アキシュビヤ ウン
不空成就如来 (北) オン・アボキャシツデイ・アク
醫王殿は2017年(平成30年)落慶いたしました。
醫王殿の項参照して下さい
「成田山醫王殿」完成予想絵図
薬師殿(仮称)建立の為、モックアップにて全体のバランスをチェック
2018年頃完成予定
正式名称は「成田山醫王殿」(いおうでん)に決定いたしました。
平和大塔横にある白木蓮
日本三大銘木の白木蓮 三月頃に純白の花を咲かせます。
平和大塔前には、西洋庭園
****霊公館入り口の道標と裏側にある力石と道標****
こんなところに何故道標があるのでしょうか?
疑問がある方は、ファイルをダウンロードして下さい。
道 標
道 標
力 石
昔の若者はこの石で
力比べをして楽しんだ。