お寺のトップの呼び方は、お寺によって異なります。
成田山では貫首(かんす)と呼びます。 現在(2021年)の貫首は中興第二十二世岸田照泰大僧正です。
法衣の色は、緋色(ひいろ)でこの色の法衣は貫首である。
貫首しか身につけることは出来ません。
貫首は紫の袈裟を身につける時もあります
緋色の正装で御護摩に向かう橋本照稔大僧正
中興第二十一世貫首
僧列が前を通過する時は静かに手を合わせましょう。
袈裟の色によって僧侶の位が分かるが、大きく三階級に分けると
紫色 僧 上 (そうじょう) 6階級
緑色 僧 都 (そうず) 6階級
黄色 律 師 (りっし) 3階級
一般的には全部で15階級ほどあるようです。
成田山は、この様になっているかは、分かりません。
中興第一世照範大僧正は1700年に37歳の若さで成田山の貫首になりました。
しかし980年寛朝大僧正が開山してから1700年迄の720年間に
何人の貫首がいたのか、詳しい記録がありません。
1700年から現在までの三百二十年の間に二十一人の貫首が誕生しています。
(平均で一人約15年)
このことから推計すると約50人の貫首がいたのでしょうか。
昔は平均寿命も短かったことを考慮すると、もう少し多いかもしれません。
1700年迄に50人の貫主がいたとすれば、現在の貫首は71代目となりますね。『推定』
しかし開山から1700年迄の貫主は現在分かっているのは13名です。
寛 朝 (980年寛朝大僧正により開山)
宥鑁 隆長 尊有 宥俊 長海 澄浄 宥覚 照禅 照三 宥隆 照慶 宥慶 照源
中興第一世 照範 (貫主就任1700年)
中興第二世快盛貫主以外は全員照の字が、これからも照の字が付くのでしょうか?
原口照輪さんが貫主になったのは、1867年である。当時はまだ苗字がなかったが、
1875年(明治八年)「平民苗字必称義務令」により原口の苗字を授かりました。
中興第十二世以前の貫主には、当然苗字がありません。
大本山成田山新勝寺中興第21世貫首橋本照稔大僧正が
2021年2月18日御遷化されました。 94歳
2002年貫首に就任
2021年4月13日新貫首に岸田照泰大僧正が就任