獅子の子落と
総門をくぐり左右の石灯籠の間にあります。
[獅子の子落とし]のことわざを御存じない方は、
ほとんど気づかないようです。
仁王橋を渡り急勾配の石段の左右にも[獅子の子落とし]があります。
[獅子の子落とし]とは
獅子は、子を生むとその子を深い谷に投げ落とし、よじ登って来た強い子だけを
育てるという言い伝えから自分の子に苦難の道を歩ませ、その器量を試すことのたとえ。
同じ様な諺に「可愛い子には旅をさせよ」
石段左右の岩庭は江戸消防記念会が奉納
庭師 三代目櫻井興作氏
石段左側 子獅子が一頭
石段右側 子獅子が二頭
獅子の子供が向かって左が一頭、右が二頭又左右で阿形・吽形と
狛犬の口の形を変えている等日本人の美意識が感じられます。
中国の獅子や沖縄のシーサーは左右対称が多い様です。
狛犬も仁王像と同じく阿形・吽形があります。
向かって右側が阿形(雄)、左側が吽形(雌)です。
阿像は弱いから吠えているので雌だ、という説もあります、又守護獣は
戦う獣なのだから両方雄だ、など諸説あります。後付けの理屈でしょうか?
狛犬は口・目・鼻の穴・爪等が通常朱色に塗られているが
長年の風雪の為、朱色が剥がれ落ち無くなっている像が多い。
境内にある狛犬
光輪閣から香閣を通り大本堂に向かう石段の登り口にある狛犬は玉取りと子取りの対である。
光明堂前の香閣にも、この様な玉取りの狛犬が
この様な狛犬も
股間を見れば雄か雌かが、分かる狛犬もあります。
手前から三番目が獅子岩
一番手前が市川宗家の
三升の石灯籠
台座には市川宗家の門弟
23名の名前が刻まれています
石灯籠の笠の部分には、市川宗家の定紋「三升」があります。
左側の石灯籠台座には、「世話人 堀越七助」とありますが、
どの様な人物か分かりません。市川宗家の本名は堀越です。
よって歌舞伎役者ではない親族であろうと思われます。